〜Dｒ’ｓ　column〜

あらた院長による「ちょっと気になる」を集めたコラムです。 第三回 　　　”熱中症の予防”

〜正しいＯＳ−１の飲み方〜

　脱水症・熱中症・熱射病、医学的には微妙に違いますが、みんな「水分と塩分」の欠乏した状態です。ですから、日光に直接当たらないエアコンの効いた室内に居ても、汗をかいて適切に「水分と塩分」を補給しないとなってしまいます。

　予防も大事ですが、水も塩も足りているときにガバガバ飲んでも意味がありません。今の自分が、元気で単にのどが渇いているだけなのか、脱水という状態に陥っているのかわからないとダメです。
　元気でのどが渇いている時は、水分が足りないだけなので水を飲めば十分です。
　しかし、脱水に一歩足を踏み入れたら、いくら水を飲んでもダメです。「塩水」でなければ回復しません。

　ひとくちに脱水といっても軽症から重症までいろいろありますし、どれくらいの濃さの塩水をどれだけの量飲んだらいいのでしょうか？

　
　私はOS-1判定法をすすめています。（経口補水液OS-1は薬局で市販されています。）
　OS-1は簡単にいえば塩水です。もちろん血液の組成や胃腸での吸収のことを考えて作られていますが。

　さて、どうやるのか。

　OS-1を一口飲んでください。元気な人が飲むと、OS-1は塩水なのでしょっぱくてまずいのです。脱水の人（塩と水が不足している人）が飲むと冗談みたいに美味しくて、思わず一気飲みをしてしまいます。もし、美味しかったら、まずくなるまで飲めば、それがあなたの不足量です。

　脱水の場合、多くは体調が何か変です。だるい・フラフラする・気持ちが悪い・頭が痛いなど、何かおかしくなります。何か変なとき、OS-1を一口飲んで、美味しかったらあなたは脱水です。まずかったら何かほかに原因があります。

　試してみてください。

　よくある質問で、「スポーツドリンクはどうか」ですが、スポーツドリンクは、スポーツをした後のエネルギー補給のことを考えているので糖分が高くどちらかというとジュースに近いと思います。脱水には塩分が足りないのでダメです。
　（ちなみに、ポカリスエットを作っている大塚製薬が、脱水用に作ったのがOS-1です。）

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